あなたは大丈夫?カウンセラー依存関係の原因とその対処法

依存している状態がしんどい。「手のかかる患者」を演じてみたり,「かわいそうな患者」を演じてみたり,何のためにカウンセリングに行っているのかわからない。
女性
よく電話カウンセリングを利用するけど、週に1回話を聞いてもらっている。しかし、スッキリしてしばらくカウンセリングは必要ないなぁってなったことはないんだよね。
男性
現代ではメンタルヘルスケアが注目されるようになってから、様々な形式でのカウンセリングサービスが増えてきました。
その一方、カウンセラーが相談者の悩みを増幅させたり、相談者が問題から抜け出せない直接的な原因になっているケースがあります。
この記事では次のことをご紹介したいと思います。
- なぜそのような状況になってしまうのか
- もしあなたがそういう状況であるなら、どう行動すべきか
もくじ
あなただけじゃない!カウンセラーとの依存関係
カウンセリングを通して自分のココロの悩みを解決したいにもかかわらず、いつの間にかそのカウンセラーとの関係がしんどくなったり、いつまでたっても卒業できないことに悩んでいる人は多くいます。
「依存」とは、誰かに頼らなければ自分を満たせない状態のことを表します。その人がいなくなった場合、どこか落ち着かない状態、もしくは冷静に思考できず感情的に安定しなくなります。
正常な依存関係
すべての依存関係が悪いとは限りません。
例えば、ケガや病気をして病院に入院して、治療を受けています。入院期間中に主治医から「休暇で2週間病院に来なくなります」と言われたら、どう反応しますか?
おそらく「えっ?!そうなの?誰が治療を続けてくれるんですか?」と思わず聞きたくなることでしょう。
ケガや病気をした場合、一定期間「医者と依存関係」に入り、集中的にケガや病気が改善するまでその関係を保つ必要があります。
適切に治療を受けてきて、あなたもケガや病気がよくなってきたことを実感します。
そのときには近い将来、退院して医者との関わり合いがこれまでのものと変わることを当然期待するでしょう。
そうです、目的を達成して、医者の力を借りなくても日常生活を送れるほどまでに回復すればいずれ医者との関係は終了します。
正常な「依存関係」:目標が達成されるまで結びつきが強く、目標が達成されればその結びつきは解消される。
健全ではない「依存関係」
健全ではない「依存関係」には、次のことが含まれます。
- 互いに相手を頼り、期間を決めずにその関係を継続的に維持しようとする関係
- 強い結び付きを一方から解消させないために、目的を達成できないように誘導して維持される関係
わかりやすい例でいうと、
- お互いに寂しさを紛らわすために、互いにお互いの際立った短所に目を向けず分かれることができないカップル
- いつまでたっても大人になっているにもかかわらず、生活全般に世話をすべて行ない、自分から子供が自立していかないようにする子離れできない親
などが挙げられます。
カウンセラーと依存関係になる本質的な4つの問題点
① 「カウンセラーの承認欲求を満たす」手段に相談者を利用しているから
おそらくカウンセラーご本人はそういう意識は全くないでしょう。
自己肯定感を歪んだ仕方で満たそうとしており、カウンセラー自身がまずカウンセリングが必要なレベルです。
② カウンセラー自身の売上に直接的に関係するから
現在カウンセラーを名乗ってビジネスにしている人は多くいます。いくらココロのケアが大事な時代とはいえ、ライバルは非常に多いのも事実です。それで、単価を安くしてサービスを提供している人も多くいます。
だからこそ、売り上げを安定的に見込める相談者はそうしたカウンセラーにとっては貴重で、それだけ必死になります。
ひどい場合ですが、すでにこれまでにカウンセリングを行なってきて、もう基本的な悩みは解消されているにもかかわらず、「まだ〇〇はダメね。ここは直していかないといけない。」というように、カウンセラーのほうから問題を提起して、相談者はそれを受け入れる仕方で歪んだ依存関係ができていきます。
③ カウンセリング技術が未熟
いつまでたっても、相談者を自立させられないカウンセラーは本物ではありません。
カウンセラーは人のココロを扱う仕事であるため、まず自分自身のことをよく分析し、見つめなければいけません。
カウンセリングを何度も行っているにもかかわらず、相談者の気持ちが晴れない、「気づき」を感じないという状況が続くようであれば、悩みの軽減・改善に向かって進んでいない明白な証拠です。
④ 相談者が自分より他の人を優先する傾向が強い
カウンセラーが相談者との依存関係にねっていく1つの要因として、相談者が自分より他の人を優先する傾向が強いことをよく理解しているからです。
もし相談者が「このカウンセリングで終了にしたい」と申告したときに、カウンセラーは相談者を説得できる確信している場合、相談者がいくらか反論しても、さらに強気にカウンセリングの継続しなかった場合のリスクを述べて、不安な気持ちを煽り、その決意を弱めさせる可能性があります。
あなたのカウンセラーが次のフレーズが言っていたら注意!
① 「あなたはここがまだ解決できていないわ」
カウンセリングをして、相談者が安心させてほっとするような状況を作りつつも、さらにまた何かしたらの問題をカウンセラーが作りだし、「感情の揺さぶり」を利用しながら、相談者を支配します。
② 「あなたのことをわかってあげられるのは私だけ」
このフレーズの聞こえは良いですが、それと同時に「他の人はあなたのことを理解してあげられない。だから、今後も私を頼りなさい」というメッセージでもあります。
こうした非言語メッセージから相談者の思考やココロに影響を与えて、相談者が知らず知らずのうちに思考と行動がすでに拘束されていることに気づきにくくしています。
誠実なカウンセラーであれば、相談者が他のカウンセラーを選ぶ権利を進んで尊重します。
「カウンセラーに選んではいけない人の特徴について」も併せてご覧ください。
カウンセラー依存への対処法
私がオススメしたいのは、「今すぐにそのカウンセリングを中止すること」です。
カウンセラーが何を言おうが、カウンセラーを選ぶ権利があるのは「相談者」です。そんな相談者の基本的な権利を尊重できないカウンセラーはもはやカウンセラーとは言えません。
依存状態を維持するカウンセラーは、子供を自立させないようにいつまでも過保護な親に似ています。
こどもが自活していけるように必要な知識や思考を身に着けさせないようにした場合、最終的に一番苦しむのはそのこどもです。
それと同じように、依存状態にある相談者はそのカウンセラーに通う限り、その悪影響から逃れることはできません。
カウンセリングの本質は、相談者が感情的にではなく、自分の感情と思考を冷静に振り返り、状況を改善できるように行動を促すことです。
カウンセリングを受けるとき、「しんどい、非常に疲れる」といつも感じるようであれば、即座に中止していいレベルです。
もし「わたしの場合はどうだろう?」と判断に迷う場合には、遠慮なく「お問い合わせ」フォームからお問い合わせいただくことも可能です。
まとめ
■ 依存には「健全な依存」と「不健全な依存」がある
■ カウンセラーと依存関係になる本質的な4つの問題点:
① 「カウンセラーの承認欲求を満たす」手段に相談者を利用しているから
② カウンセラー自身の売り上げに直接的に関係するから
③ カウンセリング技術が未熟
④ 相談者が自分より他の人を優先する傾向が強い
あなたのカウンセラーが次のフレーズが言っていたら注意!
① 「あなたはまだそこがまだ解決できていないわ」
② 「あなたのことをわかってあげられるのは私だけ」
■ カウンセラー依存への対処法
「今すぐにそのカウンセリングを中止すること」
カウンセラーが何を言おうが、カウンセラーを選ぶ権利があるのは「相談者」
今後も少しでも有益な情報を伝えていきたいと思っています。私のモチベーションにもなるので、この記事を読んで共感した!よかった。と思ったら下の「いいね!」ボタンをポチっとお願いします。こういう記事を書いてほしい!という要望がありましたら、お気軽に「お問い合わせ」からリクエストしてください。お待ちしております。