こじれる職場の人間関係の原因を理解して失敗を繰り返さない!

下の記事で、職場の人間関係をこじらせ、イライラを引き起こす不快な会話パターン「ゲーム」について仕組みをご紹介しました。
人間関係をこじらせ、時に破滅的な結果を引き起こす「ゲーム」はどのような人がいると起きるのか、どんな心理が根本にあるがゆえにゲームを繰り返すのかについて解説していきます。
どんな人がいるとゲームが始まりやすいのか?
- アダルトチルドレンなど親子関係に問題があった人
- 承認欲求が満たされていない人
- 自己防衛が強い人
アダルトチルドレンなど親子関係に問題があった人
幼少期に経験したトラウマや過保護によって、歪んだ仕方で自分のことを認知しているとゲーム求める傾向が強くなります。
親がアルコール依存症だったたり、両親共に仕事人間でいつも放置されることが多く、幼少期に本来与えられるべき親からの愛情を受けることができなかった人、また家庭内暴力や親がいつも口論をしているのを聞いていた人は自分の存在に対しての安心感を持てない傾向があります。
承認欲求が満たされていない人
人は誰でも、まわりの人から信頼されたい、存在を認めてもらいたいという承認欲求を持っています。こどものころはまわりに褒めてもらえる機会はあったかもしれません。
しかし、大きくなるにつれてまわりの人に褒められる機会は減っていきます。もちろん何かすごいことを達成できて他の人から褒められるような機会が定期的にあればいいですが、それは現実的ではありません。
大人なのであからさまに「私(オレ)のことを褒めてほしい」とは言えません。
それゆえに歪んだ仕方で、他の人に刺激を与えて、不快な会話パターンで自分の存在を確認させるという歪んだ仕方で承認欲求を満たそうとします。
自己防衛が強い人
まわりはそんなつもりで言っていないのに、過剰に反応する人がいます。ちょっと意見を言っただけでものすごい剣幕で反論したり、相手を攻撃したりします。
そこまで過敏に反応する人は会話の内容に反応しているのではなく、むしろ自分の価値観もしくは存在を否定されたと思い込んで必要以上に反応します。
その根底には自分自身に対していだいている強い劣等感があります。
なぜ人はゲームを繰り返してしまうのか
- 自分はどんな人間か、自分の慣れ親しんだスタンスの確認をしたいため
- ストロークを得るため
- ラケット感情を味わい、「I’m Not OK」のスタンスを確認
自分はどんな人間か、自分の慣れ親しんだスタンスの確認をしたいため
自己肯定感をあまり感じられないと、人は自分や他人に対する否定的な感情を味わう機会が多くなり、それが結果的に思考や感情の癖となり、自分にとって普通・なじみ深いものになっていきます。
どんな状況でも自分を責めて「やっぱり自分がダメ」と否定するケース、「自分はいつも正しいことをしているのに、あの人はXXXX」と他人を否定・批判するケース、もしくは、「あの人もXXXだが、オレもXXX」と自分と相手を否定するケースなど種類は様々です。
いつも自分を否定して自己肯定感が弱い人は、「自分はダメな人間、否定されて当然」というセルフイメージを無意識のうちに持っています。
ゲームそのものは不快な感情を引き起こしますし、自滅的な会話パターンであるため、何も建設的なことはないにもかかわらず、ゲームを繰り返すことで「やっぱり自分は人から否定された」と自分のスタンスを確認しています。
② ストローク(こころの栄養)を得るため
人はこころの栄養を充分に得ていて自己肯定感がある場合、ゲームを仕掛けることはしません。質の良いストローク(こころの栄養)を普段から得ていることができていないために、質の悪いストロークでもいいからストロークを得ようとゲームを仕掛けます。
③ ラケット感情を味わい、「I’m Not OK」のスタンスを確認するため
幼児決断のときから人はどのような態度で人生を歩んでいくかを無意識のうちに決めています。
そして、人はその自分なりに決めた人生のシナリオを歩もうとします。
その幼児決断のシナリオが幸せに導くようなシナリオならいいのですが、必ずしもそのシナリオはポジティブなものとは限りません。例えば、「私は周りから大事にされなくていい人生」というシナリオを作り上げた場合、何か自分にとって幸せと思えることが続いたりすると違和感が湧き出てきます。なぜなら、自分のシナリオでは「自分は大事にされない、幸せを感じない」ことが自然だからです。
自分のシナリオにある自己否定があると、無意識のうちに不快な感情を求めてしまいます。
自己肯定感があればゲームを仕掛けることはない
「ありのままの自分でいていい」「人はそれぞれ違っていていい」
こんなふうに自分のことを過度に他人と比較することなく、「自分は自分なりにいいところがある」と最後はポジティブに自分との対話を終了できる人はゲームを求める心理状態になることはありません。
自分も人を信頼し、自分も他の人から信頼されていることを体感している人は自己肯定感をきちんと持てている人です。
一方、自分はまわりから信頼されていない、もしくは誰かを信頼することに難しさを感じているならば、ゲームを繰り返し、決して晴れやかな気分にならない会話と分かっていても、ゲームの習慣から抜け出すのは難しくなります。
まとめ
ゲームを仕掛けがちな人のタイプ
- アダルトチルドレンなど親子関係に問題があった人
- 承認欲求が満たされていない人
- 自己防衛が強い人
なぜ人はゲームを繰り返してしまうのか
- 自分はどんな人間か、自分の慣れ親しんだスタンスの確認をしたいため
- ストロークを得るため
- ラケット感情を味わい、「I’m Not OK」のスタンスを確認
自己肯定感があればゲームを仕掛けることはない
今後も少しでも有益な情報を伝えていきたいと思っています。私のモチベーションにもなるので、この記事を読んで共感した!よかった。と思ったら下の「いいね!」ボタンをポチっとお願いします。こういう記事を書いてほしい!という要望がありましたら、お気軽に「お問い合わせ」からリクエストしてください。お待ちしております。