海外にはない日本独特の世の中が生きづらいと感じる原因。

日本社会は生きづらいと感じている人はとても多いと思います。Googleで「生きづらい」と検索すると、検索ボリュームは約16,000,000件にもなります。それだけ大っぴらには言わないものの、胸の内ではそう感じているということではないかと思います。
なぜ世の中は生きづらいと感じるようになっているのか、その1つの原因を書いていこうと思います。
個人の自由の範囲はどこまで?
昨日あるニュースを見ていて、日本の社会の縮図のように感じましたのでシェアさせていただきます。
Photo:JIJI
中日ドラゴンズの松坂選手が「練習日にゴルフに行っていて謝罪をする」というニュースがありました。ネット上でファンから厳しい声が上がっていました。
確かに、「練習日にゴルフ」とタイトルだけを見ると「それは軽率だ」と思われるかもしれません。しかし、この松坂選手は関東の医療機関で治療を受けるために練習を休んでいたようです。治療を受けてトレーニングをしたうえで、ついでにゴルフにも行ったようです。
それが非難の対象になってしまったわけです。
今回の批判に対しての違和感
メジャーリーグではケガをして休んでいる期間の行動が、日本ほど問題視されることはありません。だからこそ、メジャーでの感覚もあり松坂選手は今回ゴルフに行った可能性もあると思います。
では、ゴルフではなく「カラオケ」だったら問題になるのか?ならないのか?「温泉」だったら?「ディズニーランドとかの遊園地」の場合は??
スポーツ選手は自分のコンディションをベストに持っていけるように調整することが仕事の1つであり、それは常に何らかの練習をしていなければいけないというわけではないはずです。
プロ選手は結果を出すために常に向上を考えて取り組みます。しかし、それでもケガをしているときにはモチベーションを維持することも大きな課題の1つであるにちがいありません。
だからこそ、気分転換やいつもと違うことをしてモチベーションを管理することもプロとしての仕事だと私は思います。
海外にはない日本独特の世の中が生きづらいと感じる原因
個人の尊厳を認められない
会社でも有給取得、育休率を上げるためにいろいろな施策がされていますが、なかなか浸透しない理由は、「働くこと=正しいこと、働かない=ダメなこと」という構図から抜け出せないことにあります。
「週に5日働くものだ」「男が子供を育てるために会社を長く休むなんてけしからん」というような価値観が根強くあるために、一歩を踏み出せないのです。
有給休暇制度は、会社が従業員に与えている休んでもいい正当な権利であるにもかかわらず、
「同僚に迷惑をかけてしまう」
「『休んでいいよ』と言われても内心ではどう思われるのか不安」
「周りもがんばっているか私だけ休めない」
などなど、有給を取れない理由はさまざま。
松坂選手のケースでも、「働かなければいけない日に遊んでいるとは何事か!(怒)」というような雰囲気です。
まさにこれが日本的思考です。
本来はその日やるべきことをできたのであれば、あとは個人の裁量で判断していいはずです。
しかし、日本の文化ではそれを受け入れる土壌がありません。「ケガをしているのあれば、誠実に練習をして少しでも結果が出るように努力しろ!」というような声が聞こえてきそうです。
本人が他人に支配されているかのような状態です。
確かに、それも最もな考えではあると思います。しかし、これまで20年近くプロ野球選手として活躍してきた選手です。自分の体のことはよくわかっていて、やったほうがいいこと、やってはいけないことを重々承知だと思います。
本質的な問題点は、どのようにベストコンディションに持っていくかの方法論は本人が決めることであり、それを他人が認めず、口出ししていることです。
そうした当事者の考えを尊重するよりも、周囲の価値観を押し付ける傾向が人を疲弊させます。
批判することで自己肯定感を満たす
「批判」そのものが決して悪いわけではありません。
誰かから批判を受けることで本人が気づきもしなかったことを気づけて他のことに生かすことができます。これは健全な「批判」の役割です。
しかし、日本は誰かを批判することで自分の価値観の正当性を確認し、自己肯定感を高めようとする少し歪んだ形で表れています。
日本人は「和の文化」などから他の国民に比べて比較的他人の感じ方に敏感ですし、そうすることが美徳とされています。
それゆえ、日常生活の中で気づかないうちに自分より他人を優先する、自己犠牲的なふるまいをしていることが多くなります。
しかし、人は誰しも自分を評価してほしい、気にかけてほしいという承認欲求があるため、無理やり自分の価値観が正しい、相手は間違っているという構図に持っていくことで自己肯定感を維持しようとしてしまいます。
まとめ

もっと楽に考えようよ
日本ももう少し自分と他人を意識的に分けて、変化を楽しめるように変わっていこうとしなければこのまま生きづらいままになります。
今後も少しでも有益な情報を伝えていきたいと思っています。私のモチベーションにもなるので、この記事を読んで共感した!よかった。と思ったら下の「いいね!」ボタンをポチっとお願いします。こういう記事を書いてほしい!という要望がありましたら、お気軽に「お問い合わせ」からリクエストしてください。お待ちしております。