カウンセリング意味ない?効果が出にくい人共通点5つについて

もくじ
カウンセリングの料金の相場は高いのに、意味なし?
あなたは勇気を振り絞ってカウンセリングを申し込んでみたものの、その効果が出ない!カウンセリングなんて意味なし!と感じたことはありますか?
せっかくお金と時間を投資して改善できるように取り組んでいるのに効果が出にくい、出ないのはやはりがっかりです。
それはカウンセリングの力量不足や相性が明らかに悪いというケースもあります。カウンセラー側に問題があり、信頼関係を築けない場合には効果を期待することは難しいです。そのときには、そのカウンセリングを中断することも一つの選択肢だと思います。
その一方で、相談者をよく観察すると、ある特定の特徴がある場合、最終的に効果が出にくい、もしくは効果がほぼ出ないだろうという予想が付いてしまうのも事実です。
この記事では、カウンセラーがなかなか語れない裏話を公開していきたいと思います。
① ココロのどこかで「意味なし」と思っている
カウンセリング効果を出す上で必要不可欠なのは、「自分の自然治癒能力を信じて、どうにか自分の悩みを乗り越える覚悟」です。
確かにカウンセリングを受けるために申し込みをするという行動を取っているので、頭の中では自分の悩みをどうにかしてしたいと願っていると思います。
しかし、実際のところ過去の経験から変わらなかったように、自分が取り組んでも結局のところ失敗してしまう、そして意外なことに、それをどこか「やはり今回もダメだった」と確認して、悪い心地がしないという方もいます。
カウンセリングで必要不可欠なのは、「自分自身(その潜在能力を含め)のことを信じること」です。これがなければ、どれだけいいカウンセラーと呼ばれる人でも効果を出すことは難しいです。
② 他力本願、依存気質
自分の状況を改善したいとは思ってはいても、カウンセリングに申し込みさえすればカウンセラーが自分のことを引き上げてくれると思っている方がいます。
- 面倒なことは極力やりたくない
- これまでの人生は誰かに常に助けてもらってきた
- お金を払っているんだから、必ず成果を出せると思っている
こうしたパターンの根底にあるのは、「自分の行動に責任を取る意識が低い」ことが挙げられます。これには確かに自己肯定感の低さが関係しています。
しかし、その根底の部分を、カウンセラーを通しての「本当の自分との対話」で変えていこうという決意、覚悟が必要になります。
カウンセラーはあなたを助けるあくまで補助役であり、メインで取り組むのは相談者本人なのです。
カウンセラーは松葉杖に例えられます。
あるとき、ケガや骨折をして松葉杖を使わなければいけない状況が発生したところをイメージしてみてください。
自力で立つもしくは歩くことが困難になっているがゆえに松葉杖を使って何とか立つ、歩けるようにします。その際も、松葉杖そのものがあなたを歩けるように、あなたの体に大きな力を加えて進むものではありません。
あなた自身の力でがんばって立つ、歩く努力をしなければ決して前に進むことはできません。
ケガの回復状況やリハビリの努力の結果、歩くのもだいぶ以前よりも楽にできるようになります。そして、最終的に松葉杖を使わなくも問題なく歩行ができるようになったら、もう松葉杖を使うことがなくなります。
この例え話のポイントはこうです。
- カウンセラーはあなたが立てる、もしくは歩けるように助ける補助役
- あなた自身が自力で立てる、もしくは歩けるように努力しなければ決して前に進まない
- 歩行訓練を受け続ければ、以前よりも楽に歩行ができるようになる
- 抱えていた悩みを克服や改善ができれば、いずれカウンセリングは終了する
自分自身が努力して乗り越えるという意識が弱い状態は、ケガ人が松葉杖に対して「早く私を後ろから押してくれ」と言って待っているような状態に似ています。
あなたは松葉杖に頼るばかりで自分からはいろんな理由をつけて前に一歩を踏み出そうとしない人を見たらどう思いますか?
③ 自分の都合を最優先する
カウンセリングの予約を入れているにもかかわらず、こんな方もいます。
- 数回に1回は遅刻し、そのときも遅刻していることに対して詫びる気持ちが表情に出ない
- カウンセリング中に電話が掛かってきて、その電話に出て、10分以上話す
- 遅刻に加え自分の予定があるので、「〇時までに終わらせてもらえますか?」と聞く
確かに精神的に不安定になっているココロの状態ゆえに外に出れなくて欠席や遅刻することは起こり得ることです。
問題は遅刻や欠席そのものではなくて、「相談者のために時間を事前に取り分けていたカウンセラーの時間を奪っていることに気づいていないこと」です。中には、お金を払っているのだからどのように使うかは勝手だという方もいます。しかし、そのような姿勢では相談者とカウンセラーの間に信頼関係は生まれません。カウンセラーは相談者に信頼してもらえるようなサービスを提供する責務がありますが、相談者にも最低限果たさなければいけないことがあります。
④ 客観性を受け入れない
カウンセリングの効果を発揮する上で必要不可欠なものは、「冷静に自分の思考と感情を振り返ること」です。
しかし、いつも自分の感情に支配され、自分のしたいように物事を決定しているならば、建設的な取り組みを行っていくことは難しいです。
心理学では、心療検査としていくつかのアンケート項目に回答していただき、自我状態を数値的に表し、自分の強い傾向・弱い傾向を提示することがあります。
自分で回答しているにもかかわらず、その結果に納得いかず「私はこんなふうではありません。」と頑なに否定される方がいます。
確かにココロの状態すべてを数値化して正確に表せるものでもありません。しかし、本当の問題は、一旦提案されたものに対して、それを受け入れる可能性をすべて排除してしまう思考やココロの状態です。
何かの決定を一歩冷静になって考えるプロセスを経ることなく、いつも感情的に決定することに慣れてしまっている人にとってはここが大きな障壁になることがあります。
⑤ 自分との対話を拒否している
心理学のTA(交流分析)では、「禁止令」というものがあります。これは、何種類かの「〇〇してはいけない」という非言語メッセージに幼少期に親や目上の人から受け続けると、無意識のうちに「それをやってはいけない=やるべきでない」と認知し、思考や行動できない状態になることを表します。
あなたは親から「泣いてはいけません!」「我慢しなさい」とよく言われましたか?親は悪気なく教育の一環として言ってきたフレーズであっても、子供だったあなたには痛烈なメッセージとして浴びせられてきた可能性があります。
このような非言語メッセージをずっと浴びると、何か自分は「苦しい」「悲しい」などの素直な感情を持っていたとしても、それを感じないように遮断してしまいます。
これは潜在意識の中ですでに働いている処理なので、自分ではなかなか自覚できません。
前述の「禁止令」のうち、一般的には誰でも2,3種類は持っているものです。しかし、中でも「感じるな」という禁止がある人は潜在意識の中にある自分の意識を認知していくために、自分との対話をできるようになるのに、より多くのステップが必要になります。
まとめ
この記事では、次のことを前提にしています。
「カウンセリングは相談者とカウンセラーの二人三脚で作り上げていくもの」
それゆえに、双方に最低限求められることが満たされないと、相談者が期待するような効果が見込むことが難しくなります。
① ココロのどこかで「意味なし」と思っている
② 他力本願、依存気質
③ 自分の都合を最優先する
④ 客観性を受け入れない
⑤ 自分との対話を拒否している
今後も少しでも有益な情報を伝えていきたいと思っています。私のモチベーションにもなるので、この記事を読んで共感した!よかった。と思ったら下の「いいね!」ボタンをポチっとお願いします。こういう記事を書いてほしい!という要望がありましたら、お気軽に「お問い合わせ」からリクエストをお待ちしております。