人生がうまくいかない原因を交流分析の禁止令から探る

こちらのページで代表的な禁止令についてご紹介しました。
このページでは少しマイナーですが、人の思考や感じ方を強く制限する他の禁止令についてご紹介します。
もくじ
人生がうまくいかない原因を交流分析の禁止令から探る
- 離れるな
- 見えるな
- 楽しむな
- 感謝するな
- くつろぐな
- 正気であるな
- 愛着を感じるな
- 信頼するな
- 欲しがるな
- お前であるな
離れる
社会人になったり、一人暮らしを始めたり、結婚しているかた親離れしていると考える人は多いです。
しかし、それは必ずしも親離れ・子離れできているとは限りません。結婚後に頻繁に実家に帰ったり親と電話をする人もいます。また、親がいることのメリットを利用して親離れの必要性をあまり感じない方もいます。
今日はほんとよく働いた。
いろいろやった。
でも楽しかった。
毎週木曜日、実家の母を手伝いながらも、母に癒されてる私がいる。
親離れできないし、したくもない。— のっち (@norisouga) July 2, 2020
このように、大人の年齢になっても、親からの支配から抜け出せない禁止令が存在します。
- 自立できず、マザコン・ファザコン
- 親離れが恐い
- 独り暮らしができない
- 用事が済んだらすぐに家に帰らないといけないと思ってしまう
- 外出先に親が一緒にいないと不安になる
- 摂食障害が治らない
- 片親家庭などで親にとって子供がすべてという状況で、親が子供を失わないようにするために、いかに自分にとって大事な存在で自分から離れないでほしいかを伝えてきた
「あなたがいてくれるからお母さんはがんばれる。」
- 心配性で過保護、過干渉な親から「私から離れると危険だよ」というメッセージを与えられてきた
見えるな
社会のマナーとして「挨拶を明るくしましょう」というのがあります。
しかし、単なる人見知りではなく、挨拶しようと思っても無意識のうちに自分の行動を制御され(禁止令)ていて、なかなか挨拶できない方もいます。
今日はほんとよく働いた。
いろいろやった。
でも楽しかった。
毎週木曜日、実家の母を手伝いながらも、母に癒されてる私がいる。
親離れできないし、したくもない。— のっち (@norisouga) July 2, 2020
これは単なる性格の問題ではなく、もっとこころの深い部分が原因があります。
- 自己主張が全くできない
- 他の人が普通やらないことは全くしない
- 対人恐怖症
- あいさつができない
- 人前で発言できない
- (自分の考えを抑えているという自覚もなく)周囲の人の意見を合わせる
- 親が感情的で暴力を振るったり、急に大声出す人だったため、叩かれないように、また叱られないように、常に目立たたないようにしていることが自分を守る上で絶対条件だった。
- 目立つような言動をすれば、自分の身に危険が伴うというメッセージを受けていた
- 親が目立つ人で、そのデメリットをよく感じていた
楽しむな
人は笑顔になり、楽しんでいる顔を見ることは人間関係を築く上で非常に大切なステップです。
しかし、中には育った家庭環境によって、”楽しむ”ことができない方がいます。
余計な事で悩みたくない
仕事だったり人間関係だったり
何しててもそれが頭に残って楽しめない
ただ安らぎが欲しい#死にたい— maware (@maware42978917) July 5, 2020
この禁止令がある場合には、本来の喜怒哀楽の感情を長い間抑圧してきたあまり、感じ取れない状態になっています。
カウンセリングを受ければ、自分の本当の気持ちを見つけることができ、この禁止令の影響を抑えることが可能です。
- 何をしても楽しくない、面白くない
- 心から楽しいと思ったことがない
- 楽しんだ後に特定の理由もなく罪悪感がある
- 感動することはほぼない
- 好きなことややりたいことがわからない
- 「人生は苦しいもの、楽なものではない」と思っている
- 目的もなく自分から苦労しに行き、耐えている自分にやりがいを感じる
- 楽しいことがあった後に、親が不機嫌だったり子供にとってうれしくないことがよく起きていた。
- 両親もしくは片親が、いつも子供が楽しそうにしていると、「調子に乗るな!」「うるさい!」などと注意していたため、自分は楽しんではいけない存在というメッセージを受け取っていた
感謝するな
感謝を伝えることはスムーズなコミュニケーションをする上で必要不可欠です。
しかし、育った環境や親の教育内容によっては、この「感謝」の気持ちそのものにピンと来ない人もいれば、「ありがとう」とすぐに言えない方がいます。
褒められて素直にありがとうと言えない病や☺️まじで可愛くないなあわたし
— いちごちゃん (@nattoseijinn) July 5, 2020
この禁止令がある方は自分を責める必要は全くありません。
しかし、気持ちのいいコミュニケーションの方法を学びながら、自分は普段どんな感情を持っているのかをカウンセリングを通して自己理解を深めると、今無駄に掛かっている力が抜けて軽くなります。
- 誰かに「(何かを)してもらっていること」にあまり気づかない
- 「してもらっていないこと」「足りないこと」「満たされていないこと」ばかりを訴える
- 「ありがとう」や感謝の気持ちを表現できない
- 人に対する感謝の気持ちが湧いてこない
- 大きなことをしてもいないのに、必要以上に「ありがとう」を多用する
- 親から「ありがとう」と言われて感謝されたことが極端に少ない
- 親が「ありがとう」を言わず、人に対してあまり感謝を言葉で表現しない人だった
くつろぐな
現代人は「暇=悪(ダメなこと)」のように考える人は少なくありません。脳を休めてこころも体もリセットするために暇な状態、ゆったりすることは必要であり、とても貴重な時間です。
しかし、中には育った家庭環境によって、”楽しむ”ことができない方がいます。
しかし、親の行動の特徴を見聞きすることで、忙しくしていないと落ち着かないという感じ方の癖がついてしまうことがあります。
これは幼少期からの記憶の刷り込みが原因であるため、あなたの性格の問題ではありません。
暇な時間に対する思い込みをUpdateしていくことによって、悪影響を抑えることができます。
- のんびりすることに罪悪感を感じる
- ついガンバリ過ぎてしまう
- せっかくの休みの日なのにどこか緊張している
- ある程度休みがあるのに、肩こりや首がひどく凝っている
- くつろいだり、ダラダラしていると怒られた
- 両親が自営業をしていて常に両親が動いていると、
- 「自分だけくつろいではいけない」というメッセージを受けていた
正気であるな
- 気が狂いそうになることがある
- 自分で自分を追い詰めるのが好き
- 「変わっていなければいけない」と感じる
- 変わった行動や発言をして、注目を集める
- 人から「あなたは変わっている」「あなたは変だ」と言われると嬉しい
- 動物を虐待願望がある
- 頭がおかしいかのような発言や行動をしたときに、人から褒められ、注目してもらえた
- 絶望的な悲しみや恐れが自傷や他の人への危害を与えるほどの憎しみに変わる
- 親や親族、周囲の大人のおかしな発言や行動を真似しても何も言われなかった
愛着を感じるな
恋愛で相手を束縛して破局を何度も繰り返してしまう方はこの禁止令を持っている可能性が高いです。
彼氏の束縛が異常です。
彼(27歳)の束縛が凄く、勝手に決められたルールがいっぱいあります。
・男の連絡先は全て消す
・女の子の友達とでも居酒屋、バー等男が居るところは禁止
・友達の彼氏と会うことも禁止
・夜9時までにはお風呂に入っておく(彼の仕事が終わるのが9時なのでその時間に電話が掛かってきてその電話に必ず出なくてはいけないため)
・毎日夜中に2~3時間電話
・何処に出掛けるにも彼に報告
互いに同じ程度に求めているのであれば問題ありません。しかし、片方が一方的に要求し、疲弊している場合、それは健全な関係ではなく、自分の不安を解消するために過剰に要求している状態です。
- 常に見捨てられ不安
- 愛されているという感覚を持てない
- 相手の愛情を疑ってしまう
- 人を愛するのが恐い
- 嫉妬心・独占欲が強い
- 愛情の有無を目に見える形で執拗に確認しようとする
- 配偶者や恋人への暴力
- 対人恐怖症
- 摂食障害
- 親から愛情を与えられなかった
- 親に愛情を求めたら拒絶された
- 親から放置、無視をされた
- 親から虐待された
信用するな
幼少期に見た親の人間関係の作り方は子供に大きな影響を与えます。
こどもが参考にできるもので、最も身近なサンプルは親の行動です。ですから、良くも悪くも、親の人間関係を作り方・価値観は子供が作る人間関係にもコピーされ、親が抱えた人間関係と同じような悩みを抱えることになります。
- 人を信用するということがわからない
- 猜疑心が強い
- 気分屋さんで、感情が安定しない
- グループ内で自分の悪口を言われているような気がする
- 自分の理想に合った「信用できる人探し」をしている
- 本当は人を信用したいものの、無意識のうちに人を裏切りそうな人と絡む
- 親が気分屋で場当たり的な人間関係を作っていた
- その場を凌げれば、すぐに約束を破るような親だった
- 親から裏切られた経験がある
- 親から「他人なんか信用するもんじゃない」と言われて育った
欲しがるな
この禁止令は特に長子に多い傾向があります。
弟や妹を優先するように親から言われるために、自分を犠牲にすることが当たり前になり、もはや欲すること自体を忘れてしまいます。
https://twitter.com/Ponkotu_nya/status/1279560524666036224?s=20
何十年もそのように他人を優先してきて、自分の要望を進んで答える機会が相対的に少ない人はいつの間にか自分が欲しているものをなかなか決められなくなります。
- 人を優先して考える。自分は二の次。
- 自分のための頼み事ができない
- 欲しいものを「欲しい」と言えない
- 「どうしたいの?」と聞かれても答えられない。「何でもいい」と答えてしまう
- 自分のお金なのに自分のための物を買えない
- 自分の欲しい物を選べない
- 「あなたはお兄ちゃん(お姉ちゃん)だから」と言われて、いつもがまんをさせられた
- これまで常に「家族のため」「親のため」と言って合わせてきた
- 親のため、家庭の事情のために、欲しいものをがまんしなくてはならなかった
- 両親から欲しいものを選ばせてもらえなかった
- 両親が自分の欲求を口に出せない人だった
お前であるな
教育熱心で、性格、能力、容姿、学歴など様々な分野で要求が多い親のもとで育った人に多い禁止令です。
常に親になるべきモデルを突き付けられ、それに近づけるために絶え間なく努力しなければいけなかったため、幼少期から本当に努力してきた方が持っている禁止令です。
- 相手の期待に常に応えられる人でなければいけないと思ってしまう
- 常になるべき自分に似た役割モデルの人で比較する
- 何にでもきちんとしている母親を持つ女性(女の子)に多い
- 「親が望むような自分でないといけない」と感じる
- 劣等感が強い
- 他人がほめられているのを見たり、聞いたりすると嫌な気分がする
- 過剰な競争心
- 自分は何かが違うような気がする
- 理由なく自分に罪悪感を感じる
- 対人恐怖症
- 摂食障害がある
- 親が他の兄弟、姉妹、他の子ばかりを可愛いがった、ほめた
- 親から、いつも他の子と比較された
- 親からよく人格的に否定された
- 教育熱心で、常に役割モデルの人との比較が多く、そのままの自分を受け止めてもらえなかった
- 容姿や服装、マナーに関して口うるさい親に育てられた
まとめ
これまでご紹介した禁止令のうち、自分に当てはまりそうなものはありましたか?
なんとなく人生がうまくいかないと悩んでいる方にとって、自分の禁止令には何があるのかを知ることはとても大切なことです。
なぜなら、禁止令は無意識のうちに思考やこころの感じ方に大きな影響を与えており、それに本人は気づくことが難しいからです。
自分が繰り返してしまう失敗がどんなものか、どのように対処すればいいかを知ることができれば、人生を変えることができます。
今後も少しでも有益な情報を伝えていきたいと思っています。私のモチベーションにもなるので、この記事を読んで共感した!よかった。と思ったら下の「いいね!」ボタンをポチっとお願いします。こういう記事を書いてほしい!という要望がありましたら、お気軽に「お問い合わせ」からリクエストしてください。お待ちしております。