難病持ちのモデルが劣等感を受け入れ自己肯定感を育てた経験

日本人は自己肯定感が世界的に見て低い国とされています。内閣府の調査によると、若者(13~39歳)で「自分に対して満足しているか」という質問に対して、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツなどが約80%を超えているに対して、日本はなんと45%と半分以下でした。
また「自分に長所があるか」という質問に対しては「はい」と回答したのは約70%にとどまり、調査した先進国の国の中では最も低い結果でした。
確かに、日本は島国で他の人を優先することを美徳とする文化、個より集団を重んじる文化が根強くあり、自己肯定感が育ちにくい背景があります。
この記事では、アメリカのあるモデルが自分の劣等感と向き合い、自己肯定感を高めたことについてご紹介したいと思います。
もくじ
難病持ちのモデルが劣等感を受け入れ自己肯定感を育てた経験
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上に出ているのは、テネシー州在住のマホガニー・ジーター。彼女はモデル界での成功を願っている人のひとり。
彼女はとてもきれいだが、他のモデルとは変わった一面を持っている。
それがこちら。
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マホガニーは生後ほどなくして、リンパ浮腫と診断されました。
がんの治療部位に近い腕や脚などの皮膚の下に、リンパ管内に回収されなかった、リンパ液がたまってむくんだ状態のことをいいます。 この症状は発症すると治りづらく、進行しやすいため、むくんだところが重くなる、関節が曲げづらくなるなど、生活にも影響することがあります。
リンパ液が適切に循環できないという病気で、マホガニーは小さいころから、左足だけが膨張しまうこの症状に悩まされました。
非常に強い劣等感と言葉に表現できない孤独感

mahoganyのインスタ画像より
マホガニーは巨大化した左脚によってできるだけ目立たないように人混みを避けたり、写真撮影のときには左脚が写らないようになるべく上半身だけが写るように工夫していました。
マホガニーは以前イギリスの新聞社とのインタビューの中で次のように語っていました。
“My mom was so worried when I was diagnosed but we have got through everything together. As a child I never felt pretty, I used to think God had cursed me. I felt ugly, like a freak of nature and cried in private so many times.”
「私のままは私が診断されたときに本当に悩んだわ。でも一緒に乗り越えたの。子供のとき自分のことをかわいいと思ったことは一度もなかったわ。神様は私のことを呪っているんだとよく思っていた。本当に醜いし、変種の生物みたいでみんなの見えないところで何度も泣いたわ。」
引用元:https://www.dailymail.co.uk/femail/article-9613301/Model-says-wont-amputate-100lb-leg-despite-suffering-bullying-childhood.html
思春期は特に、自分の身体的特徴には注意が向きます。まわりの仲間と同じでいること、仲間に受け入れられたいという気持ちから強い時期は特にマホガニーの繊細な心を苦しめたと思います。
劣等感、罪悪感、孤独感、難病に対して大きく改善が見られないことから来る無能感や虚無感など、様々なネガティブな感情が入り混じっていたと思います。
こころない言葉に傷つけられる
リンパ浮腫を完治させることは難しいようですが、理学療法やリンパマッサージを通してリンパの流れによくするための継続的な治療が必要のようです。
マホガニーの左脚は歩行時に痛みはないものの、重さが45kg以上になるまで肥大化していいます。
その容姿からネット上で「その脚を切断すれば、もっときれいになるのに」「ボンレスハムみたいだ」などと個人攻撃やあざ笑うようなコメントが寄せられました。
モデルとしての誘い&自分を赤裸々に告白
そんな強いコンプレックスを持っていたマホガニーに1人の写真家が彼女に「モデルにならないか?」と声を掛けました。それが彼女にとって転機になりました。
マホガニーはもう大人になったし、そろそろ全身を公開してみてもいいんじゃないかなと思い、そのモデルになることを引き受けたようです。
彼女は自分の中でずっと恥と感じていた肥大化した左脚を隠さずに撮影するようにしました。そのモデル活動を通して、自分を少しずつ受け入れられるようになり、いつしか初めて自分のことを少しかわいいと思えるようになったと語っています。
“For the longest I felt so low about myself but once I got older and with loads of support from the online lymphedema community and my mom who is my inspiration, she is so strong, I realised how beautiful I am. Not only looks but as a person.”
「長い間私は自分に関して自信を持つことができませんでした。しかし、大人になったのとリンパ種のオンラインコミュニティーのサポートのおかげで、私のインスピレーションになってくれた母は本当に強くて、私は自分がどれほど美しいかが実感できるようになったの。それはルックスだけでなく、人としての美しさ。」
引用元:https://www.dailymail.co.uk/femail/article-9613301/Model-says-wont-amputate-100lb-leg-despite-suffering-bullying-childhood.html
その後、マホガニーは美しさの定義を覆す女性に注目する番組「Shake My Beauty」に出演し、自分のことをさらけ出しています。

下のリンクのインタビュー
今後の彼女の目標
マホガニーはコンプレックに憂いている状態ではなく、むしろそれを活かして自分を発信し、他の人との違いに悩んでいる人に勇気を与え、違いを褒められるようにしたいと考えています。
‘It means I can try my best to inspire other people to accept themselves and see how beautiful they are.’
「わたしは他の人たちが自分を受け入れると自分がどれほど美しいかを理解できるように刺激を与えていきたいの」
引用元:https://www.dailymail.co.uk/femail/article-9613301/Model-says-wont-amputate-100lb-leg-despite-suffering-bullying-childhood.html
自己肯定感が彼女に与えた勇気と強さ
マホガニーは何度も「何で自分がこんな目に遭わなければいけないんだろう」と絶望感を味わったに違いありません。難病という病気に対して大きな改善が期待できない無力感。母親を悲しませる自分は幸せになってはいけないという自暴自棄。本当に自己肯定感が低い状態だったと考えられます。
しかし、モデルになることを受け入れてから新たな視点で自分を見ることができるようになりました。
「自分をネガティブな面も受け入れて、他の人の評価がどうであれ自分の価値を自分自身が認めてあげる、自分の価値を他の人の評価によって左右されない」という強さを得ることができました。
人は誰でもネガティブな感情を持っています。それは幼少期に作り上げられた心の癖に起因するものが多くあり、多くの人が苦しめられています。
このマホガニーの経験は、自分の幸福度は自分の持っているものに依存せず、自分自身との関係性によってむしろ変わってくることを示していると思います。
今後も少しでも有益な情報を伝えていきたいと思っています。私のモチベーションにもなるので、この記事を読んで共感した!よかった。と思ったら下の「いいね!」ボタンをポチっとお願いします。こういう記事を書いてほしい!という要望がありましたら、お気軽に「お問い合わせ」からリクエストしてください。お待ちしております。