カウンセリングを受けるべきか、必要かを見分けるポイントとは

もくじ
「私はカウンセリングを受けるべき?必要?」
「職場での悩みは誰でもあるとは思う。でもいつも同僚のこと、上司のことが頭から離れない。会社から帰ったあととか、週末はどこか気分が乗らないことが多いよなぁ。」「この悩みをなかなか他の人に打ち明けられない。かと言って、病気というほどでもないからクリニックでもないし・・・。」「メンタルケアと言っても、いろいろありすぎてよくわからないよな。」
こんなふうに悶々と考えてしまうことはありますか?
心理業のそれぞれ役割をまず把握しましょう!
その人が悩んでいる悩みや症状の程度によって受けるべきサポートが人によって変わってきます。
<Case1 >
道で転倒して、擦りむいて皮が剥がれてしまったとしても、きっとあなたは突然大きな大学病院に行かないですよね。
この場合には、おそらく近くの薬局かドラッグストアで消毒液と絆創膏(ばんそうこう)を買ってきてこれ以上悪化しないようにすると思います。完治すれば、いずれその消毒液と絆創膏(ばんそうこう)は使用しなくなります。
<Case2 >
あなたが車との接触事故にあって、骨にひびが入ったもしくは骨折してしまった場合はどうでしょうか?
絆創膏(ばんそうこう)を買うのではなく、接骨院か整形外科に行き、骨の状態や打撲の状況をまずは診てもらうと思います。それで症状に合わせて、適切な処置をしてもらいながら、元の生活に戻れるように、家でもできるリハビリの方法を具体的に教えてくれると思います。そしてやがて、もうこれで治りましたねというレベルになったら卒業します。
<Case3 >
その接触事故が骨折だけではなく、臓器にも大きな損傷を加えるほど重大なものだったらどうですか?状況にもよりますが、病院で検査を受けたり、精密検査や手術をすぐに受けることになるでしょう。
今ここであげた3つのようなケースが心理業にも実はあるんです。
<Case1>
ケガはしているものの、自分の本来の力で状況を改善・解決にできそうな場合
⇒ 心理カウンセラー(民間資格)
<Case2>
問題を解決するために、自分の中にある本質的な原因を特定するために、思考やココロの癖を理解するため、様々な検査を行なう必要がある場合
⇒ 心理カウンセラー もしくは 臨床心理士 / 公認心理師
※ 別の記事で解説してますが、心理カウンセラーにもたくさんの種類があるため、対応している幅が広くなっています。
<Case3>
日常生活に支障が出ていて、深層心理に訴える心理療法では改善が難しく、投薬などによって治療を必要とする場合:
⇒ 精神科医
大きくこれらの3つに分けることができます。悩んでいる内容も人それぞれ異なりますし、出てくる症状の様々です。中には、精神科医に通いながら、主治医の許可をもらって心理カウンセラー、臨床心理士、公認心理師のサポートを受けることもしばしばあります。
どんなときにカウンセリングを受けたらいい?
結論的に言うと、「いつでも受けることは可能」です。
しかし、やはり目安になる基準を知りたいという方も多いはずです。
私が考える1つ参考になる判断基準は、何か特定の悩みが頭から離れないという状態が日常的に続いている状態です。
特に日本人は悩みを打ち明けることに「恥」のようなものを感じてしまうことがあります。それが自分へのブレーキになり、悶々と考えるもなかなか解決策が見つけられないまま、心理負担は知らないうちに大きくなっていきます。
そう考えると以下の方は、カウンセリングを受けたほうがいいと思います。
- 何か特定の悩みが頭から離れず、1日の大半をそのことばかり考えてしまう方
- 気がかりになっている相手の人がいない状況でも怒りや緊張が取れない方
- 自分にとって息抜きやリラックスできる時間であるにもかかわらず、嫌な気持ちが消えない
人は防衛本能があるため、「これくらいならまだ大丈夫」「人の助けを借りるなんて…」というふうになかなか問題を自力で解決できないにもかかわらず、問題を先延ばしし、「自分はだいじょうぶ」という暗示を開けて無理やり自分を安心させてしまいます。
本来はそこまで持たなくてもいい嫌な気持ちを持ち続けることによって、自分の思考や感情がその嫌な気持ちから悪影響を受けていることに気づきにくくなり、何らかのあなたの体調に変化が出るまで自覚できなくなってしまう傾向があります。
なので、以下の方は早期にカウンセリングを受けたほうがいいです。
- 「日常的に毎日が辛い」
- 「出来ないことが続いている」
- 「いつも出来ないことがある」
- 「不安な気持ちが続いている」
- 「ある何かを思い出すと、辛かったことを思い出して、気持ちが暗くなる」
- 「眠れない」
ここまで症状が出るのは、とても真面目で我慢強い方に多いです。
一概には言えませんが、過去の体験が深層心理に影響している可能性があり、日常生活に影響が出ていることが多いです。なかなか自分の過去の体験が今の自分に深く関係していると頭ではわかっていても、実際どのように影響を受けているかはよくわからないのが普通です。カウンセリングでその悪い影響を最小限に抑え、少しでも楽になれることもあります。
悩みがはっきりしてなくてもカウンセリングを受けていいの?
「悩みが自分でもよくわからないけど、何となく生きにくさを感じる」という方は意外に多くいます。
日本では心理カウンセラーを利用するのは鬱病、不安症など重たい内容のときにだけ利用するものという固定概念のようなものがあります。
しかし、心理カウンセラーは症状が出ている方だけではなく、その人が抱えている漠然とした悩みをクリアにしたり、解決できるようにココロの情報を整理する人でもあります。
自分では悩んでいると思っていても、ひとまず自分の感じたことなどを吐露し、そこからカウンセリングを受け、なぜ自分がそう感じるようになったのか、など自分への理解が深まることによって晴れやかに気持ちになります。
人は何の状況が変わらなくても、「原因や取るべき対策を知るだけ」でも前向きに取り組む力を得ることができます。
アメリカでは、もっとカウンセリングを受けることが日常的なことで何も恥ずかしいことではありません。むしろ、普段から利用することによって、問題をひどくしないように未然に防ぐようにしているんです。
あなたはカウンセリングを受けたほうがいい人でしたか?
この記事の目的は、あなたにカウンセリングを受けたほうがいいかどうか迷っている方に一つの目安となる判断基準を提案することです。
もしあなたがカウンセリングを受けたほうがいい方に入っていた場合には
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