人間関係のストレスはドライバーの開放だけで楽になる!

前回の記事では、人前で極度に緊張したりプレッシャーをなかなか克服できない原因は「こころの癖」にあって、それを理解するために人がストレスを受けたときに自分を駆り立てるもの「ドライバー」の存在について解説しました。
まだ読んでいない方は下のリンクからご覧ください。
この記事では、そのドライバーとどのように対処・向き合えばいいのかについて解説したいと思います。
もくじ
人間関係のストレスはドライバーの開放をするだけで楽になれる!
もちろん人が抱える悩みには深刻度のレベルがあり、対処が難しい問題もあります。
しかし、人間関係の悩みの多くは『自分で』悩みを作り出しています。
同じ体験をしたとしても、それを悩む人もいれば、むしろラッキーと解釈する人もいます。人は自分の価値観や思考パターンによって、悩みを持つ頻度や難度は変わってきます。
その人が持っている価値観や思考パターンが、悩みが少ない人になるか、それとも悩みを捻出することが得意な人になるかを分けています。
ですから、ストレスを感じたときに自分にあることを言い聞かせて、思考を意識的に調整することによってこころの負担を軽減することができます!
ドライバーには誰でも複数持っている
ストレスを受けている状態で過剰に自分を駆り立ててしまうドライバーは5つあると説明しました。
誰でも5つのドライバーのうち複数持っています。1つのドライバーしか持っていないということはほぼありません。
持っているドライバーの中には頻繁に出やすいドライバーもあれば、特定の条件が重なったときにしか出てこないドライバーもあります。
ドライバーが作用している状態
ドライバーが働いてつらいときは、通常の能力でできる以上のことを自分に対して求めていて、どうにか自分が期待している状態に持っていこうとしている状態のことです。
次の表はドライバーが働いているときに、自分自身に送っているメッセージの具体例です。
ドライバー | 自分自身に送っているメッセージ |
① 完全であれ |
|
② 努力せよ! |
|
③ 人を喜ばせよ! |
|
④ 強くあれ! |
|
⑤ 急げ! |
|
この表のように、知らず知らずのうちに自分に送っているメッセージによって、自分を駆り立ててしまいます。
自分への期待が適正であれば、人は悩みませんし、問題になることもありません。
問題なのは、特定のストレスのもとで「よりがんばらなきゃいけない!」という自分が自分に課しているハードルの高さです。
ドライバーの開放の仕方
ドライバーが強く作用し苦しく感じたときには、自分に対して別のメッセージを言い聞かせましょう。そうすることで、冷静さを取り戻し、自我状態で言う「A(アダルト):客観的に判断する部分」が正常に機能するようにできます。
どんなメッセージを自分に言い聞かせるかというと、「ドライバーが作用しているときのメッセージと逆のメッセージ」を使いましょう。
ドライバー | 自分へのメッセージ | ドライバー解除メッセージ |
① 完全であれ |
|
|
② 努力せよ! |
|
|
③ 人を喜ばせよ! |
|
|
④ 強くあれ! |
|
|
⑤ 急げ! |
|
|
交流分析では、このようにドライバーを開放するためにメッセージで自分に語り掛けることを「ドライバーの許可」と言います。
ドライバーが続いても落ち込まない
ドライバーは知らず知らずのうちに作用しているものです。ですから、まず自分がドライバーの影響を受けている状態に気づくことがまず第一歩なので、それは決して簡単ではありません。
上のようなメッセージを自分に語り掛けることで、ドライバーを緩和することはできます!
しかし、注意点があります。特に「完全であれ」「努力せよ」のドライバーを持っている人は言われた通りにドライバーを軽減できなかったときに、自分を責めてしまい落ち込む原因になります。
あくまでも自分に対してもっと自分にとっての自然体でいることへの「許可」を出すことです。ドライバーを解除できないことがあってもいいのです。
過度な期待を自分にし続けるのではなく、「自分らしくいていいんだよ」と自分に対して「許可」をしてあげましょう。
まとめ
- ドライバーが作用しているときは、自分に対して過度な期待をしているため苦しくなる
- 各ドライバーごとにドライバーを軽減するメッセージがある
- ドライバーは知らず知らずのうちに作用しているから、本来はそれに気づくことも簡単ではない。
- ドライバーをうまく解除できなくても落ち込まないこと
今後も少しでも有益な情報を伝えていきたいと思っています。私のモチベーションにもなるので、この記事を読んで共感した!よかった。と思ったら下の「いいね!」ボタンをポチっとお願いします。こういう記事を書いてほしい!という要望がありましたら、お気軽に「お問い合わせ」からリクエストしてください。お待ちしております。