病気?同じ失敗を繰り返さないために知っておくべき本当の原因

会社で人間関係がうまくいかなくなりしばらくすると転職を繰り返ししてしまう。
恋人はある程度できるけど、必ずうまく行かなくなってしまう。
職場でいつも絡んでくる同僚・上司にうまく対処できなくて困っている。
人間関係の悩みのテーマはそれぞれです。「自分でも悩んでいる。でもうまく対処できず、結局同じような失敗を繰り返ししまう…」。そんなふうに自己嫌悪したり、苦しく生きづらさを感じている人も少なくないと思います。

同じ失敗を繰り返して悩んでしまう…
この記事では、「私は病気?同じ失敗を繰り返してしまう本当の原因」というテーマでご紹介したいと思います。
もくじ
自分を「病気、偏屈な人」と安易に決めつけないこと
人は誰でも失敗を、それも同じような失敗を繰り返すと自分に自信が持てなくなり、自己嫌悪に陥ってしまうものです。
この失敗を経験する度にひどく落ち込み、「自分は病気なんじゃないか?」「こんな人に生まれなきゃよかった」とさえ悩む方もいます。
確かに、明らかに不安神経症や自律神経失調症の症状が出ている場合(体に何らかの症状・支障が生じている場合)、それはカウンセリングではなく、一度クリニックのお医者さんに診てもらう必要があります。
そうではなく、比較的人間関係に悩むことが多く、最終的に人間関係が崩れてしまう、破綻する結果になっている場合があります。
それは、病気なのではなく、その人の中にあるものが「良い状態」になっていないゆえに引き起こされている結果です。
そのあるものとは…。
ひとつの例を取り上げてみます。
同じ失敗を繰り返してしまう事例:結婚&離婚を繰り返してしまう
ハリウッドスターなど芸能界では、結婚と離婚を繰り返す人は珍しくありません。
アメリカの女優マリリン・モンローはその一人です。彼女は3度の結婚&離婚を経験しています。マリリン・モンローは父親のいない家庭に生まれ、その母親と祖母は被害妄想が強く、精神的な病気を抱えていました。彼女は抱きしめられたり、キスしてもらえなかったと言います。里親にはたらいまわしにされ孤児院にも入れられて過酷な10代前半を過ごしました。
幼いことが親や世話をしてくれるはずの祖母からも「適切な愛情」を受けることなく、幼少期を過ごしました。孤児院に再び戻るくらいなら、友人と結婚してその苦境から逃れようとして16歳で結婚します。

出典:JAPANESE.CHINE.org.cn マリリン・モンローデビュー当時
しかし、その結婚はわずか4年で終わりを迎えます。この結婚はモデル・女優となり芸能活動を始めた彼女に夫が示さず離婚しています。
一見すると、相互理解が得られなかったため、離婚に至ったようにも見えます。
しかし、実際にはより人の深いところに原因があります。
同じ失敗を繰り返してしまう原因は「人生脚本」
人生脚本?
悩める社員
人生脚本とは、自分が無意識のうちに繰り返して演じてしまう人生ドラマの筋書きのことを言います。
なかむら まさお
人生脚本はどうやってできるの?
悩める社員
それでは解説していきます。
なかむら まさお
人生脚本とはある日突然できるものではありません。
詳しくは扱いませんが、次のような流れで形成されていきます。
幼少期(3~6歳):幼児決断
↓
青年期(10代前半):リハーサル期
幼児決断の内容を継続的に試して調整を加えていく
↓
成人:人生脚本確立
青年期のリハーサル期間を使って微調整されたそのシナリオを今後の人生のシナリオとする
人生脚本については続きの記事で解説します。
どんな人生脚本の内容だったのか?
人生脚本の内容は幼児決断の原案から来ているため、幼少期の環境の影響を非常に強く受けた内容になりやすいものです。
マリリン・モンローの考えられるどんなシナリオを考えてみたいと思います。
① 「人に甘えてはいけない」
実母はシングルマザーで働かなければならず、忙しさのあまりマリリン・モンローのことを世話できませんでした。むしろ自分を助けてくれる存在にさえ見ていました。「あなただけが頼り」というメッセージを継続的に受けると、親に甘えてはいけない…、人に甘えてはいけないという価値観ができあがります。
② 「自分の意見は通らない・言ってはいけない」
彼女は孤児院に入れられたり、里親を何度も替えられたして、基本的に自分の希望が通る環境で生活していませんでした。それゆえ、自分の意見は持っても仕方ない、発言もすべきでないととても閉鎖的になります。
③ 「人を愛し信頼してはいけない」
彼女は片親家庭に生まれました。実母・祖母は精神的な病(被害妄想)を持っていました。
彼女の周囲では親密な関係を持てているような関係もいずれそれは切れるもの、崩壊するものという価値観が植え付けられたはずです。
④ 「自分で決めてはいけない」
親がヒステリックで過干渉だったり、何でも親がやってしまう家庭の場合、子供は何も考えずに、誰かに決めてもらうものだという価値観が持つようになります。その結果、自発的に自分から意見を言うことや相談することに対して強い苦手意識を持ちます。
そのシナリオは結婚したマリリン・モンローにどのように影響?
マリリン・モンローは幼い頃から愛情を示してくれる人も少なく、「安心」の意味を体感することなく育った彼女は、「安心できる環境を求める」と同時に、無意識のうちに「自分は幸せになってはいけない」「(いつもの)不安定な状態のほうが自分らしい」と考えます。
この「自分は幸せになってはいけない」「(幼少期に安定しないことが多かったから)安定しない状態のほうが心地よさを感じる」という価値観こそ、無意識に形成された部分です。
それを裏付けるように、彼女は結婚後しばらくしてオーディションを受けて、モデル・女優の活動を始めます。それをよく思わない夫と喧嘩になり、関係が破綻に向かうように仕向ける行動を取ります。
本来であれば、自分が求めていた愛を感じる結婚生活は喜ばしいもので、決して失いたくないと思うものです。しかし、その自分の人生のシナリオ(人生脚本)があるため、無意識のうちに自分の生活を不安定なもの(幼少期に慣れている環境)に自ら無意識のうちに戻すような行動を取ったわけです。
人生脚本にあるシナリオは目に見えないものの、それほど強力なパワーを持っています。
この幼少期に決めた価値観「自分は幸せになってはいけない」「幸せを感じると非常に不安になる」という幼児決断が結婚離婚を繰り返した大きな要因なったと考えられます。
まとめ
・同じ辛い失敗を繰り返す本当の原因は、人生脚本のシナリオ
・明らかな不安神経症や自律神経症などの症状が体に診られないのであれば、同じ辛い失敗を繰り返すのは、必ずしも病気ではなく、自分のこころの中にシナリオの影響を強く受けているということ。
次の記事では、人はどのように幼児決断をしていくのかを取り上げます。
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