仕事の続かない根本原因は職場の人間関係で溜まったモヤモヤ!

転職して仕事を始めたものの、多くの場合人間関係に悩み、また転職をしてしまう。
実はそのような悩みを抱えている人は決して少なくありません。
転職を繰り返してしまう理由はさまざまです。
- 人間関係で悩んでしまう
- すぐにあきらめてしまう
- 飽きやすい
- 業種が自分に特性に合っていない
などなど人それぞれの言い分があります。
この記事では、仕事が続かないで転職を繰り返してしまう根本原因について、交流分析の観点からご紹介したいと思います。
もくじ
仕事が続かないで転職を繰り返す人の根本原因はラケット感情
人には性格があるのと同じように、人によって感じやすい感情があります。
仕事が続かず転職を繰り返す人はラケット感情(「ストレスが掛かった状態でよく表してしまう不快な感情」)を頻繁に感じています。
このラケット感情は感じては消えていくというものではありません。
この不快な感情はこころの中に蓄積されていき、対策を怠ると自分を不幸な方向に追いやります。
ラケット感情はどんどん心の中に溜まっていく
交流分析には「スタンプカード」という考え方があります。
この「スタンプカード」というのは、「自分のことをわかってもらえなかった!」という不快な感情スタンプを押すカードのことを言います。
スーバーやドラッグストアに行くと
「ポイントカードはお持ちですか?」
とよく聞かれます。
最近はアプリなどで対応することもありますか、利用回数に応じてポイントが貯まり、特定のポイント数までいくと、うれしい景品と交換することができます。
わたしたちのラケット感情もこの仕組みに似ています。
わたしたちはラケット感情(不快な気持ち)を感じるごとに、自分のこころの中にある「スタンプ帳」にスタンプを押していきます。
ラケット感情を感じたときには1つのスタンプが押されるとは限りません。その不快度が高ければ高いほど、スタンプ帳に押されるスタンプの数は多くなります。
ラケット感情を放置すると、自分を不幸にする
日ごろから蓄積してきたラケット感情のスタンプがある一定の数まで到達すると、それ以上貯めることができなくなり、ラケット感情を許容できなくなります。
その結果、『暴力的な行動、攻撃的な発言、自己破滅的な行動』を取ることでこれまでのラケット感情をクリアしようとします。
一般的なスタンプカードはポイントが貯まると良いもので交換しますが、このラケット感情のスタンプカードは「自分にとって嫌な大きな出来事」で交換します。
そのラケット感情の交換の1つに「転職」があります。
- 職場の人間関係に馴染めない
- 業務内容に満足できない
- 自分がやりたいことができない
などの理由で日常的にラケット感情のスタンプを蓄積していきます。
期間は人それぞれですが、3カ月、半年に1回「もう私こんな会社を辞めたい」と周囲に言い出します。その場は周囲になだめてもらい冷静になり、何とかこらえます。
しかし、その後もスタンプは貯まりつづけ、スタンプカードが累積で一定数まで貯まった結果、「退職届」という名の景品とこれまでのスタンプを交換することになります。
このようにして、これまで貯めたラケット感情をリセットしようとします。
一度決めたその決意は容易に変えることはできません。
このスタンプ交換のときは、『暴力的な行動、攻撃的な発言、自己破滅的な行動』を取ることが多く、どれほどその部署が忙しくても、自分を守るために思い切った行動に出るわけです。
今回は1つの例として「退職届」という形のスタンプ交換でご紹介しましたが、、他のかたちで表れることもあります。
・体調不良による休職
・うつ病
・上司・同僚への言語的攻撃
・無断欠勤
などの形で出ることがあります。
スタンプカードにも複数の種類がある
人はそれぞれ人との関わり方ごとに「スタンプカード」を持っているとされています。
・『職場』のスタンプカード
・『家庭』のスタンプカード
・『親子』のスタンプカード
・『恋人』のスタンプカード
例えば、『家庭』のスタンプカード。
結婚後、子供を産んで子育てをして専業主婦をしながら長年夫を支えた奥さん。夫の定年を機に自分の残りの人生を夫の世話だけになんか使いたくない、子育てを終えたから自分の人生を楽しみたいという気持ちから離婚を切り出します。
長年養ってきた夫からするとびっくりするかもしれませんが、これまで365日ずっと休みもなく、難しい子育ても一人で奮闘してきたし、夫の定年後も主婦としての労働は続くのは理不尽という想いがあります。
それで、それまでに我慢してきた気持ちがラケット感情のスタンプを満たし、いよいよ「離婚」という形で精算するという流れです。
貯まったスタンプの数が多く&その期間が長い場合、スタンプ交換の行為はとても影響力が大きいものになります。 ラケット感情をスタンプカードに押しているときは、感情的に反応しているときです。感情的に反応している分、場合によって1回で大量のスタンプを押してしまうことがあります。 そのような状況にならないために、日常的にスタンプを押さないようにする2つの方法があります。 人は誰でも冷静に判断する部分を持ち合わせています。(詳しくは下の関連リンクをご覧ください。) 自我状態でいうと、成人の要素である「A」を意識的に鍛えていきましょう。自分を客観的に見れる力をつけることが不快な感情を支配されない最大の武器です。 など、その場で疑問詞を使って自分に問いかけてみることが効果的です。 人は誰でも嫌なことがあっても、自分にとって心地いい時間、楽しい時間が少しでもあればストレス度合いは変わっていきます。 人によって心地よく感じる場面は異なりますが、ひとりカラオケ、サイクリング、スポーツ、食べ歩きなど自分が楽しいと思う時間を定期的に取るようにしましょう。 今後も少しでも有益な情報を伝えていきたいと思っています。私のモチベーションにもなるので、この記事を読んで共感した!よかった。と思ったら下の「いいね!」ボタンをポチっとお願いします。こういう記事を書いてほしい!という要望がありましたら、お気軽に「お問い合わせ」からリクエストしてください。お待ちしております。どうすれば日常的にスタンプを減らすことができるのか?
① 普段の自分を客観的に観察して、冷静になること
② 自分にとってうれしいと思えることに時間を割く
まとめ
・ラケット感情はスタンプのように貯まっていく
・スタンプがいっぱいになると、自分の不快な感情を爆発させ、非建設的な行動を取る
・スタンプを貯めない努力が必要
・冷静に判断する要素を強化する
・自分が楽しめる時間を定期的に取る