職場の人間関係に疲れるならストローク経済を使って改善しよう!

職場での人間関係に疲れているからどうにかしたい。
社員
なぜうまくいかないのかを知りたい・・・。
社員
どんなことに気を付ければいいのか具体的にできることがあれば知りたい
社員
別の記事で書きましたが、人は「こころの栄養」であるストロークと呼ばれるもの日々のやり取りで交換していて、質のいいストロークを受け取る必要があることに触れました。
まだ読んでない方はこちらから後ほど読んでみてください。
この記事では、職場の人間関係で疲れてしまう人が陥りがちな良くないストロークの交換方法とそれをどのように調整したらいいのかについて解説していきます。
もくじ
- 1 職場の人間関係に疲れる原因は、適切にストロークを受け取っていないから
- 2 ストローク経済の法則
- 3 ① 与えるストロークがあっても、与えてはいけない
- 4 ② ほしいストロークを求めてはいけない
- 5 ③ ほしいストロークが来ても、受け取ってはいけない
- 6 ④ ほしくないストロークでも、拒否してはいけない
- 7 ⑤ 自分自身にストロークを与えてはならない
- 8 ストローク経済 富裕の法則を使って職場の人間関係を改善!
- 9 ① 与えるストロークがあれば、与えよう
- 10 ② ほしいストロークは素直に求めていい
- 11 ③ ほしいストロークが来たら、受け取る
- 12 ④ ほしくないストロークは、拒否していい
- 13 ⑤ 自分自身にストロークを与える
- 14 まとめ
職場の人間関係に疲れる原因は、適切にストロークを受け取っていないから
わたしたちは日々のストロークの交換を行なうときに、無意識のうちに『ある法則』が作用してしまい、ストロークを適切に受け取れないようになっていると考えられています。
その「ある法則」とは…『ストローク経済の法則』です。
ストローク経済の法則
クロード・スタイナー(Claude Steiner)博士は交流分析の提唱者エリック・バーンと共に研究し、理論の確立を進めました。彼は、『こども時代の親からのストロークのもらい方には5つの制約的な法則』があることを発見しました。
② ほしいストロークを求めてはいけない
③ ほしいストロークが来ても、受け取ってはいけない
④ ほしくないストロークでも、拒否してはいけない
⑤ 自分自身にストロークを与えてはならない
親は子育てをするとき、子供にのびのび育ってほしいと願うと同時に、しっかり統制・監督する責任があります。
そのため、親は子供をコントロールするために、子供に与えるストロークの量を調整し、いつでもこどもが求めているストロークを受け取れるわけではないことを教え込んでいきます。
その結果、ストロークの交換が受け取りにくい癖が身についていきます。その癖が「ストローク経済の法則」です。
① 与えるストロークがあっても、与えてはいけない
多くの人は、「人の褒められることがあったら、それを伝えたほうがいい」と思うはずです。しかし、実際にはそれを伝えたら相手はどう思うか?周りの人はどう思うだろうか?と考えて、伝えるのをためらってしまうことがあると思います。
また、あえて「今伝えなくてもいいかな」と思ってしまうこともあるでしょう。
このように、人を褒めるチャンスを逸するというのは、ただ単に何もしなかったということだけではありません。自分がプラス(+)のストロークを受け取る機会を失っていることになります。
なぜなら、人は「返報性の原理」が働き、プラス(+)のストロークを与えようとするからです。
② ほしいストロークを求めてはいけない
あなたは誰かに認めてほしい、褒められたいと思ったとき、それを言えますか?
おそらく大半の方は「言えない」と答えると思います。
幼少期には親に向かって
「ママ(パパ)、これ見て!僕これ作ったんだよ!」
(=『僕ってすごいでしょ!こんなことも自分でできるんだよ!褒めて!褒めて!』というメッセージ)
「あら!すごいわね、〇〇ちゃん(笑顔)」
(こどもは親から<言語的&非言語的&身体的プラスのストローク>を受け取る)
というふうに栄養価の高いプラスのストロークを受け取ることができました。
しかし、だんだんできることが増えてくると、直接的に親にその要求ができなくなっていきます。
③ ほしいストロークが来ても、受け取ってはいけない
日本では「自分を他の人より下げることが美徳」という文化があるため、特にこの法則は強い傾向があります。
あなたは誰かに感謝されたり、褒められたりしたときに、「いえいえ、当たり前のことをしただけですから」「いえいえ、全然そんなことありませんよ」と返すことはありますか?
「いえいえ」と答えてしまうと、相手から栄養価の高いプラス(+)のストロークを受け取るせっかくの機会なのに、それを自分から受け取ることを拒否してしまうのです。
それだけなく、感謝や誉め言葉をくれたその人に対しても決してプラス(+)のストロークを返していません。
④ ほしくないストロークでも、拒否してはいけない
職場で同僚や上司に追加で仕事を頼まれるということはよくあることです。しかし、自分の仕事もありとてもそれを受けていられない状況のときもあります。
頭では「これを受けるべきではない」「事情を説明して断らなければ…」と思います。しかし、その人の関係ゆえにそれが言えず、結果的に拒否できないことがあります。
本当の気持ちはやりたくないことをやらされる、我慢してやるという状況なので、マイナス(-)のストロークが蓄積します。
⑤ 自分自身にストロークを与えてはならない
他人のために何かをすることはできても、自分自身のことを肯定的に評価できない法則です。人生や生活を楽しむことを難しくしている要因です。
② 仕事が遅い
③ 自信を持てない
④ 積極的に取り組めない
ストローク経済 富裕の法則を使って職場の人間関係を改善!
これまでは「ストローク経済 貧困の法則」について取り上げてきました。その名前の通り、努力しても努力しても決して資産が生まれず辛い状況が続く法則です。
しかし、このストローク経済 貧困の法則から抜けるためのもう一つの法則「ストローク経済 富裕の法則」があります。それをご紹介します。
② ほしいストロークは素直に求めていい
③ ほしいストロークが来たら、受け取る
④ ほしくないストロークは、拒否していい
⑤ 自分自身にストロークを与える
それでは1つ1つ解説していきます。
① 与えるストロークがあれば、与えよう
あなたは誰かに褒められたり感謝されたらうれしくありませんか?
褒める(偉い、すごいと感じる)こと、感謝を伝えることを人に伝えることはコミュニケーションの潤滑油です。
日中の生活で自分が感謝できる点、誰かのすごいな!偉いな!と思える点を頭に置きます。そしてその日の夜にノートに短い文でいいので、それを記録しておきます。
例)
・〇〇課長の机はいつも整理されている
どんなことを意識してるんだろう?
・〇〇さんは笑い声がするとなぜか和む。
〇〇さんが会社を休んだときはどこか静かで閑散として感じがした
・今日〇〇さんがXXXXXをしてくれた。
「〇〇なときに、こうしてもらえると本当に助かる!」
日記のように毎日書くとなるとしんどくなってしまうので、その必要はありません。
毎日考えてアンテナを張って、そのセンサーに反応したものだけを記録します。
毎日描くという義務感があると挫折しやすくなりますので有効です。
自分が何かで落ち込んだときにこの「感謝ノート」を振り返って読み直すと、元気も得られます。
そのほかに、会社の同僚や上司に自分から明るく挨拶することもプラス(+)ストロークを得るチャンスになります。
挨拶をせず、無視した応対をして気持ちのいい人はあまりいません。
② ほしいストロークは素直に求めていい

叫び
人は誰にだって限界があります。どれほど周りから強そうに見えて立派な人でも落ち込むことはありません。
しかし、大事なのは限界を感じた後の行動です。
どれほど優勝ですばらしい人でも、誰かの助けを必ず必要としています。直接的に「助けて」とは頼まないものの、食事やお酒を飲みながら、自分の考えていることを聞いてもらったり悩んでいることを聞いてもらうことでプラス(+)のストロークを受け取るようにしています。
プラス(+)のストロークが必要ならば、それを求めることが必要です。
③ ほしいストロークが来たら、受け取る
大人になると大きな感動・うれしいことが毎日あるわけではありません。いつも行なっている習慣に慣れてしまい、こころのどこかで「これは当たり前。」と考えてしまうものです。
この思考が染みついてしまうと、喜びや感動、感謝などを生み出していくプラス(+)のストロークが受け取りづらくなり、物事を過小評価するようになり、自分自身のこともポジティブに考えられなくなります。
誰かに感謝されたら、「いえいえ、そんな大したことしていません。」と反応するのではなく、「よかった!お役に立ててうれしいです!」と相手がせっかくくれたプラス(+)のストロークをしっかり受け取りましょう。
こちらが相手のプラス(+)のストロークをしっかり受け取り、それが笑顔の表情や声の調子などで相手にプラス(+)のストロークをお返しができるようになり、質のいいストロークを得るサイクルを作り出すことができます。
④ ほしくないストロークは、拒否していい
部屋を整理整頓された状態を維持するためには、必要なものを優先順位から選別し、より重要度の低いものが必要以上に入って来ないようにする必要があります。
それと同様に、こころの栄養状態を良好な状態に保つためには、栄養価の高いプラス(+)のストロークをできるだけ溜めて、栄養価の低いマイナス(-)のストロークを大量に溜め込まない習慣が必要です。
そのためには、時には相手からの要求に応じず、断ることも必要です。
自分を犠牲にして、嫌な気持ちを溜める習慣が続けば、他の人にも自分自身のためになりません。上の写真のように、何でもかんでもはっきり断る必要はありませんが、親切な仕方で断るスキルを身に着ける必要があります。
⑤ 自分自身にストロークを与える

自分を褒める
この部分は人間関係でうまくいかない人にとってとても重要なポイントです。これは、シンプルに言うと、「自分が自分をまず肯定し、ちゃんと認めてあげよう」ということです。
口で言うのは簡単ですが、人間関係に悩んでいる人にとってハードルは決して低くありません。
・努力して乗り越えられた過去の成功体験を探す
・感謝されたことを思い出す
・自分にとって大切な人を思い出す
まとめ
・こころの栄養であるストロークは毎日プラスとマイナスの交換をしています。
・意識的にプラスのストロークを取り入れていかないと、マイナスのストロークでいっぱいになりやすくなります。
・マイナスのストロークを溜めない方法とプラスのストロークを取り入れるスキルを身に着ける必要があります。
今後も少しでも有益な情報を伝えていきたいと思っています。私のモチベーションにもなるので、この記事を読んで共感した!よかった。と思ったら下の「いいね!」ボタンをポチっとお願いします。こういう記事を書いてほしい!という要望がありましたら、お気軽に「お問い合わせ」からリクエストしてください。お待ちしております。