電話カウンセリングのやり方とメリット&デメリットと実情

今インターネット上にはたくさんの電話カウンセリングのサービスがあります。そのサービス内容はさまざまですが、この記事ではおおまかにどのようなサービスなのか、料金の相場、そしてそれを受けることのメリットとデメリットをご紹介します。
もくじ
電話カウンセリングを受けるまでの流れ
ここでは、電話カウンセリングを受けるまでの一般的な流れをご紹介します。
- 事前予約 ⇒ 決済 ⇒ 通話 ⇒ 時間になると終了
- サイトからReadyの状態のカウンセラーを探す ⇒ 希望する時間だけ通話
- 無料相談などのフリーダイヤルに電話する
- 個人で活動しているカウンセラーに直接連絡
電話カウンセリングのやり方
世の中では多くの電話カウンセリングが提供されますが、主な特徴をまとめると、次のとおりです。
- 相談者との通話
- 選択するサービスによって通話時間が変わってきます。
- 電話以外での相談者との接触は一切しません。
電話カウンセリングの相場
料金体系はさまざまなメニューがあります。ここでは相場の値段をご紹介します。
- 無料
- 1分100円~1500円
- 10分500円
- 30分3500円
- 50分10,000円
- 80分14,500円
- 追加料金 10分 500~1000円
各料金設定はそのサービスによってさまざまです。無料相談もあれば、通話時間分で費用が請求されるものもあります。サービス内容の詳細をよく確認した上で申し込みをする必要があります。
電話カウンセリングの支払い方法
クレジットカード(PayPal)、もしくは銀行振込が主流です。
電話カウンセリングのメリット5つ
① 移動時間がない
カウンセリングルームへ行く時間の手間が省けます。
② 自分がリラックスできるところで受けられる
電話でのカウンセリングのメリットの1つに「遠出しなくて済む」があります。
離島や地域によっては、対面のためにはかなりの時間と費用を掛けないと受けられないようなケースもあります。
③ 対面が苦手な人にとって有効
このページを見ている方の中には、対面することが悩みの方もいると思います。
最初に伝えておく必要がありますが、「対面で緊張してしまう」「赤面症やあがり症が出てしまう」ということがお悩みであれば、電話カウンセリングでその悩みは改善できません。
それを改善するためには、対面式のカウンセリングで向き合っていく必要があるからです。
とはいえ、対面カウンセリングを受ける前段階としてはいいと思います。
④ 対面カウンセリングよりも安価なケースが多い
対面カウンセリングに比べれば、カウンセリングルームの費用、光熱費やお茶代など諸経費が大幅に抑えられますので、安価な価格で提供されます。
⑤ 他人に知られずに相談できる
対面カウンセリングの場合、少ないケースですが、場所によっては相談内容が他人に聞かれてしまったりすることがあります。
電話カウンセリングのデメリット6つ
① 声のみの情報で、顔の表情を見ることができない
相づちのタイミング、視線の向き、無意識にしている肢体の動き、顔の表情など、相談者のココロの状態を推し量る上で大切な情報がないため、カウンセリングで必要な情報の絶対量が少なくなります。
そのため、はっきりと読み取れない情報が多くなり、必然的にカウンセリングの質もそれに応じて下がります。
② 通話環境によってはカウンセリングの質が低くなる
相談者が使用している携帯電話やネット電話の通信状況によってノイズが入ってしまい、それがカウンセリングの障壁になってしまうことがあります。
③ 誤解が生じないように、慎重に進めていく必要がある
電話での会話だけで相談者の状況を正しく理解しようとするのは、頭で考えているよりもはるかに難しいです。通常のコールセンターに商品の注文とかサポートを受けるために電話する人は電話する目的もはっきりしていますし、その電話の際に電話をかける方も何が必要かはおおよその検討がつきます。
しかし、カウンセリングを受ける人は自分の置かれている環境の何を話せばいいかわかりません。相談者の中にある気持ちや感じ方を質問して比較的にすぐに答えられる方はいいですが、多くの場合、どんな気持ちなのか改めて考える時間を設けます。その答えが出てくるまでにも5分以上、長いときは10分程度かかることは珍しくありません。
ですから、相談者の置かれている状況・情況をある程度正確に把握するためには時間がかかります。
④ 相談者がカウンセラーに自分をよく見せようとして偽ってしまうことも可能
人にはいくつかのタイプに分類できますが、「常に他の人に気を遣う」タイプの方がいらっしゃいます。人は誰しもコミュニケーションをしていく上で、自分のしたいことばかりをするわけにはいかないため、周囲の人との調整を行ないながら生活しています。
しかし、日ごろから自分よりも他の人のことを優先していて、かつその動機が「相手に受け入れてもらいたい」という傾向が強い場合、なかなか電話ではその相談者の悩みの本質的な問題点を把握することは難しくなります。
なぜなら、電話カウンセリングの段階で、そのカウンセラーに「そんなに症状がひどくない人」と思われたいがために、本来の自分ではなく、演じた自分しか出さなくなってしまうからです。
こうした状況を打開するためには対面カウンセリングが必要になります。
⑤ 市町村やNPO法人が提供している無料の相談サービスの場合、混雑していてなかなか電話が繋がらないケースがある
誰でも無料でサービスが受けられるならば、そちらをまず受けてみようと思うのは自然です。
しかし、みんなが同じことを考えるため、その相談窓口には電話が集中しやすく、特に一人あたり何分という制限時間が設けられているとは限りません。
そのため、一人当たりの対応時間がとても長く、電話番号に電話したとしても
「大変申し訳ございませんが、現在電話が大変込み合っております。順番にお繋ぎしていますので、しばらくお待ちください。(保留音♪)」
の機械音が流れることがあります。
⑥ 無料相談窓口の場合、専門家による担当だけではなく、ボランティアの方が担当するケースも多い
無料相談窓口で相談員を務めている方は、驚くかもしれませんが、「ボランティア」で行っているケースも珍しくありません。
そうした窓口を設けている団体としては、「できる限りの人にサポートの手を差し伸べてあげたい」という想いがあります。
しかし、実際にはその窓口を運営する上で人件費を当然のごとく掛かります。無料電話相談であるため、できるだけコストを抑える必要が生じるとどうしてもボランティアに頼らざるを得ない実情があります。
その一方で、人助けが好きな人であっても、何時間も継続してネガティブな内容を聞き続けたり、鳴りやまない電話の音で相談員の心理的負担も大きくなり、そのボランティア自身も辛くなってしまうことがあります。
ですから、ボランティアを増やしたくてもなかなか対応人員が増えず、電話の積滞状況を改善できない問題点もあります。
⑦ カウンセリング効果が出るまで時間がかかる
このデメリットの部分で挙げてきた「非言語的メッセージがカウンセラーに伝わりにくい」ため、互いの主観的な判断で誤解が生じ、限られた時間内で修正が難しくなります。
これが大きな要因となって、カウンセリング効果が出るまでに時間がかかってしまいます。
まとめ
電話カウンセリングも、メールカウンセリングのように手軽に申し込めるカウンセリングです。
しかし、相談者の非言語メッセージがカウンセラーに伝わらず、本質的な問題点にアプローチしにくい側面は否めません。
それゆえ、「自分は何に悩んでいるのか頭を整理してほしい」とか「ちょっとした落ち込みや話を聴いてほしい」という程度の悩みであれば、電話カウンセリングでもいいかもしれません。
しかし、自分の生き方やトラウマからの開放などの深い悩みについてはできるだけ対面カウンセリングをオススメします。
中には離島や地域性などの理由から対面カウンセリングが難しい場合には、オンラインでのカウンセリングサービスを検討するといいと思います。
今後も少しでも有益な情報を伝えていきたいと思っています。私のモチベーションにもなるので、この記事を読んで共感した!よかった。と思ったら下の「いいね!」ボタンをポチっとお願いします。こういう記事を書いてほしい!という要望がありましたら、お気軽に「お問い合わせ」からリクエストしてください。お待ちしております。