職場の人間関係で疲れる会話パターン(ゲーム)の種類のまとめ

多くの方が職場での人間関係に悩んでいますが、その多くは無力感を感じていたり、何をどのようにしたらいいのかがわからないために半分あきらめようとしている方もいます。
悪気はないのだと思うけど
彼女の言動に心を乱される…#職場の人間関係私に仕事の愚痴を話さないでほしい。話しが噛み合わず話さなきゃよかったと後悔することが多い…
— カナ (@yorokobinotane7) March 9, 2020
この記事では、人がはまりやすい不快にさせてしまう会話パターン(職場の人間関係編)を解説していきたいと思います。
もくじ
職場の人間関係で疲れる会話パターン(ゲーム)の種類のまとめ
他のページでも解説していますが、交流分析では「人がはまりやすい不快な特定の会話パターン」のことを「ゲーム」と呼んでいます。
この記事では具体的にゲームにどのような種類があるのかを解説していきます。
- はい、でも
- キック・ミー(私を嫌ってくれ)
- 仲間割れ
- あなたのせいで(責任転嫁)
- ひどいもんだ(大騒ぎ)
- あなたのため(世話焼き)
- 決裂
- あらさがし
- 苦労性
① はい、でも
下記の記事で紹介した具体例がまさにこの「はい、でも」ゲームです。
一見すると、穏やかで問題ないように見えます。しかし、「はい」と受け止めるものの、決して相手の意見を受け入れない態度が最終的に不快な感情を抱かせることになります。
この「はい、でも」ゲームは最も広範囲で行われているゲームと言っても過言ではありません。職場のみならず、家族(親子、夫婦など)や友人との会話でも容易やってしまうやり取りです。
- 会議の際に、大部分の人が賛成しているのに最後まで異論を唱える傾向のある人
- 自分の意見を頑なに曲げようとしない人
- 新しいことへ調整することへ躊躇する人、変化を嫌う人
② キック・ミー(私を嫌ってくれ)
このゲームのやり取りを仕掛ける人は決して意識的にはやっていません。無意識のうちに行っていますが、非常に周囲に影響を与えます。
重要な会議の待ち合わせの時間に大幅に遅刻したり、締め切りを守らないなど、何度注意されても繰り返します。
敢えて自分を批判したり注意させるような状況を作りだすというゲームです。
このゲームの仕掛け人の隠れた意図は、「わざと周囲を怒らせるような行動を取って自分に注意を向けること」にあります。
③ 仲間割れ
このゲームを行なう人が会社にいる場合、とても細心の注意が必要です。なぜなら、会社や同僚にとって破滅的な結果を招く可能性があるからです。
このゲームを仕掛ける本人はもちろんゲームだと自覚していません。
しかし、同僚に矛盾した情報を流すことによって、もしくは必要な情報を伝えないことによってチーム内に混乱を生じさせます。
それだけではなく、同僚や上司の悪口や噂を吹聴してチーム内の対立や不和を生じさせます。それによって、一体感どころか仲間割れを文字通り引き起こすことにあり、組織としての機能を失う極めて危険なゲームです。
ライフポジションで言うと、「I’m OK, You’re Not OK」という態度を証明したい心理が隠れています。
④ あなたのせいで(責任転嫁)
常に自分の過去の行動やミスは棚に上げて、自分の非を認めることなく、他の人や環境に責任を擦り付けるゲームです。
会社では暴力行為にまで発展するケースは少ないですが、特定の同僚への身勝手ないじめや八つ当たりはこれに該当します。
家庭で起きている家庭内暴力はまさに責任転嫁ゲームの表れです。
一方的に「すべてあなたが悪い!」と決めつけて、相手を非難します。他の人の欠点、失敗を指摘することに長けています。
最終的に孤立していき、「自分は悪くない」という思考から抜け出せないため、転職を繰り返します。
- 期待した結果を残さない部下に対して、罵声を浴びせる上司
- ダメな結果の責任はすべて上司もしくは同僚のせいにする社員
- 他人に八つ当たりする人
- 普段指摘されてることが少ないため、指摘されると逆恨みする
⑤ ひどいもんだ(大騒ぎ)
まさに「悲劇のヒロイン」を演じている状態のことです。
「もう私なんて…」「もう会社を辞めます!」などと言い、周囲の同情を引こうするゲームです。
大したことでもないのに、いかにもひどいことを経験したかのように大げさに周囲に伝え、みんなから注目してほしいと願っています。
仕事でもわからないことがあると、誰かに助けてもらおうとして、今自分が困っていることを匂わせるだけではなく、周囲にそれが伝わるように突拍子もない行動を取ることがあります。
仮病もこの1つの表れです。自分の重要な仕事であるにもかかわらず、責任から逃避するために仮病を使ったりします。
最終的なこのゲームの報酬は、自分への注目と特別扱いしてもらうことにあります。
⑥ あなたのため(世話焼き)
相手を助けるという大義名分のもと、相手との会話を支配し、優位的な立場を確立するゲーム。
後輩を育てるためにその場で丁寧に教えていきます。
しかし、それ以外には「質問はないか?」と敢えて質問を絞り出させたり、
聴かれてもいないことをどんどん教えて後輩を混乱させたりします。
明らかに必要以上の交流であり、後輩は先輩に気を遣うことになり、無力感を感じます。
⑦ 決裂
このゲームの隠れた意図は、相手がNot OKであることを証明することにあります。
最初の一言から相手を過小評価するような発言から始まり、それに反論するように相手もその仕掛けに乗せられ、激論に発展していきます。
激論を交わしたあと、いつも物別れに終わり、分かり合うことができません。
幼少期にいつも自分にあまり関心を示さなかった親が喧嘩したときだけは自分と真剣に向き合った経験があったり、自分の主張をとことん主張することによって親の愛情を確認してきた人はこの傾向があります。
決裂ゲーム後に関係を修復するものの、このゲームを続けることで信頼関係を築くことはできません。
チーム内の同僚に頼んでおいた資料がまだできていなくて、「まだできてないのか?いつになったらできるんだ!」
↓
なかなか資料作りができなかった理由を説明する社員に「もうお前とは仕事を一緒にできない!」と決裂するような言い方をする
⑧ あら探し
他人の(それもどうでもいいほど小さな)欠点、失敗であっても見つけたら、それを本人に指摘するゲームです。
ゲームを仕掛ける人の隠れた意図は、「I’m OK, You’re Not OK」を証明することです。
このゲームを繰り返す人がいると、職場環境は著しく悪くなり、精神的に健全でいることが難しくなります。
指摘した相手が「だいじょうぶではない状態」を見て、喜ぶことさえします。
パワハラと思える状況や職場の悪質ないじめに発展しやすい危険なゲームです。
⑨ 苦労性
自分の能力以上の責任を請け負い、複数の役割や仕事を抱え自分を追い詰め、最終的に疲労困憊してしまうゲームです。
幼少期に親からの要求レベルが非常に高く「完璧主義」「強迫観念」「努力しなければいけない」という価値観に強く影響されている。
多くの仕事を抱え込みすぎて、大病を患い、入院や休職、退職を余儀なくされ、会社に迷惑をかけるというケースも珍しくありません。
まとめ
- はい、でも
- キック・ミー(私を嫌ってくれ)
- 仲間割れ
- あなたのせいで(責任転嫁)
- ひどいもんだ(大騒ぎ)
- あなたのため(世話焼き)
- 決裂
- あらさがし
- 苦労性
今後も少しでも有益な情報を伝えていきたいと思っています。私のモチベーションにもなるので、この記事を読んで共感した!よかった。と思ったら下の「いいね!」ボタンをポチっとお願いします。こういう記事を書いてほしい!という要望がありましたら、お気軽に「お問い合わせ」からリクエストしてください。お待ちしております。