カウンセリングって何をするの?話す内容は?無駄じゃない?

現代はストレス社会になっており、コミュニケーションがうまく行かず独りで悩むことが増えたと言われています。そのため、巷ではカウンセリングが以前よりもだんだん市民権を得るようになってきました。
しかし、その一方であまりにも「カウンセリング」という言葉が巷で使われているために、
実際のカウンセリングの現場で行われている内容がイメージできない。
女性
どんなことを話すのかなぁ?
男性
カウンセリングってただ普通にしゃべってるのと同じなんじゃないの?
男性
という声を聞くことがあります。
もちろんそれぞれのカウンセラーによってポリシーや目指すものに違いはありますが、私が考えていることをご紹介します。
カウンセリングが目標とすること
カウンセリングでは毎回目標と立てながら進めていきます。その目標とは「相談者の悩みを改善・軽減すること」です。
主には傾聴(けいちょう)しながら、その相談者の中にある悩み・主訴を受け止めます。その受け止めや共感が十分にできた前提で、場合によってはその原因の可能性となることや相談者がその悩みを改善・軽減できるようにするためにできることを提案することがあります。
しかし、具体的な方法はそのカウンセラーによって大きく異なります。
- 相談者の思考や行動を冷静に本人が見れるように助ける
- 相談者が、カウンセラーと通して自分の考えや悩みの原因を整理して少しでも解決に導く
- アドバイスをするのではなく、本人の悩みの解決策は本来その相談者の中にある前提
セラピストとカウンセリングの違い
セラピストとカウンセリングは似ていますが、違いがあります。
セラピスト

絵画セラピー
相談者の症状を改善できるように積極的に何らの心理療法(アロマ、アート、ミュージックなど)を行っていきます。
カウンセラー
カウンセリングは主に、相談者との対話をベースに解決へ向けての行動を自主的に取れるようにサポートします。
話す内容は?
特に決まりはありません。
すでに特定のことで悩んでいる場合にはそれを自分のペースで話せばそれでOKです。内容によっては話すことに抵抗があることもあるので、その場合は相談者が話せる範囲内で話すようにします。
担当しているカウンセラーとの信頼関係が深まればさらに深いことを話せるようになりますが、最初から無理して話す必要はありません。
また中には悩んでいる内容を明確に伝えられない場合もあります。「何となくスッキリしない」、「自分の今後の生き方の方向性がわからない」などの抽象的なときもあります。そうした場合には、そのとき自分が感じていることをそのまま話していただければだいじょうぶです。
悩みや相談内容が明確に言えるかに関係なく、きれいに論理的に話そうとする必要は全くありません。もちろん、順序立てて正確に話したい場合には是非そうしてください。しかし、カウンセラーに理解しやすいように説明できなきゃ!と考える必要は全くありません。
カウンセリングは、正解を求める場ではなく、相談者がカウンセラーと通して自分との対話をして自分への理解を深める場です。
カウンセリングって無駄にならない?
他の記事でも書いていますが、「カウンセリングとは、相談者とカウンセラーの二人三脚で作り上げていくもの」です。相談者もカウンセラーも双方が互いに守らなければいけないことを誠実に行ったときに、カウンセリングの効果を最大にすることができます。
しかし、相談者の取り組み方やカウンセラーのカウンセリング方法に適切でない場合は効果が出にくい、もしくは出なくなります。
例えば、あなたが会社でのコミュニケーションの取り方について悩んでいるとします。出社する度に憂鬱な気持ちになるくらい思い煩っています。確かにカウンセリングが必要なレベルです。悩んでいる内容は特にためらうことなく、カウンセラーに伝えられそうです。
しかし、効果があるかどうかを左右する要素はどんなカウンセリングの方式を選択するかです。
例えば、毎日憂鬱な気持ちを経験している相談者が、メール・電話によるカウンセリングを受けるとします。もちろんカウンセラーの力量にもよりますので断定はできませんが、この形式のカウンセリングを受けた場合、効果が出るのは難しいもしくは時間がかかる可能性があります。なぜなら、人の心理状態を言語的メッセージだけで理解することは不可能だからです。
誰かに話を聴いてほしい、自分の考えを同意して自分に自信を持たせてほしいという程度の悩みであれば一定の効果はあると思います。しかし、そうした場合には、また同じようなケースが発生し、根本的な解決にはなかなか至らないことも考えられます。
つまり、効果があるかないかということはその相談者が抱えている悩みや相談者がどのレベルまで効果を期待しているかによって大きく変わります。
ただ確実に1つ言えることは、カウンセリングを受けたからと言って、ほぼ自動的に効果が出て、無駄にならないという意味ではありません。
まとめ
- カウンセリングでは傾聴と心理学的専門知識を使い相談者が自分との対話を深められるように助ける
- カウンセリングは悩みや感じていることについて自分のペースで話す
- そのカウンセリングを無駄にしないためには、双方の信頼関係が不可欠。その信頼関係が築けそうもなさそうならば中断してもいい。
今後も少しでも有益な情報を伝えていきたいと思っています。私のモチベーションにもなるので、この記事を読んで共感した!よかった。と思ったら下の「いいね!」ボタンをポチっとお願いします。こういう記事を書いてほしい!という要望がありましたら、お気軽に「お問い合わせ」からリクエストをお待ちしております。